岡村靖幸 新アルバム「幸福」についての感想 その① 楽曲編
>>>>長文注意<<<<<
Ⓜ️①「できるだけ純情でいたい」
岡村靖幸50歳。11年半ぶりの新作アルバムの、オープニング第1曲目。
これですよ。このタイトル。ピュア推し。
希望を、意向を示すのは大事なことです。
イントロからいきなりドラマチックで引き込まれる。
いつかのDATEのアルファインのOPの雷を思い出す。
AOR(アダルトオリエンテッドロック)、大人向けロックの趣き。
そして岡村ちゃん特有のギターとベースのカッコよさと。特に
サビのファルセットが心地良く気持ち良く、非常に美しい。
バイオリンの弦の響きを聴いた時に感じるような、美しく重なり合うコーラス。
とても美しい。脳内に柔らかに刺さるグラデーション。
わたし的順位を塗り変えた。イケナイコトカイのEDを超えた。
ずっと絶え間なく聴いていられる。ヘッドフィン推奨。豪華な1曲。
作詞作曲がご本人なので当たり前だろうけど、サウンド(音)と言葉の
密着度、乗せ方がすごい。
どの音も効く。伸びやかで艶やかな歌声。ずっと聴いていたい。
最初は歌詞カードを確認せずに聴いてみました。
毎度のことですが、今回もやっぱり何言ってるのか分からなかった所がありました。
(でもそこが良い!)
サウンドはそのままで、歌の歌詞の意味を考えずに音として流れ込んできました。
1曲の中で狂おしく粘度のある歌声と、泣きそうな歌声が聞こえて、
それが冷たいシンセ音に溶けて悲しく響きました。
《真心ノックしたい》
キャッチー。そう簡単に開かなさそう。
アイドルソングのタイトルにもなりそうなくらい、秀逸な歌詞。
これ流行語決定、イン・マイ・マインド。
《世界 不条理》
文字通り頻発しているテロ事件のことを思い浮かべた。
愛の不条理な世界。 うーん、不倫? 不倫の歌かな。それとも三角関係の歌?
そもそも愛はパラドクス。 ほんとめちゃくちゃになるし絡まることがある。
矛盾・逆説・である。不条理。
大好きだから大嫌いにもなるものです。無関心になったらもう終わり。
記憶の中の甘美な痛みとやまない心の雨の情景。痛いほど好きな気持ち。焦がれてる曲。
《負けてるが めげなくデートしたい》
受け入れ難きをありのまま受け入れ、負けを認めている。
岡村靖幸の音楽の中で繰り返されるテーマ。
開き直りでなく、圧倒的に不利な立場でも、それでも、尚、ベストを尽くそうとする。そうゆう点が、私が岡村靖幸の歌詞に心惹かれる理由かもしれない。
優勝できなかったスポーツマンみたいに、困難にジャンプしてキッスする男の子
軽蔑をバネしょってくじけない女の子
ぼくらならできるはずの 革命チックなダンキンシュート。
ダメでもダメなりに、情けない自分でも
負けん気を出してがんばろうとする姿が描かれている。”負けん気の決心”
ダメ自分を認めるのは辛い事だ。それでも、負けを認めるところからしか
始まらないことがあるのかもしれない。私たちの日常は、その繰り返しかも。
これは余談ですが、
「ベイベー!たとえ君に彼氏がいても、結婚して旦那がいても、構わないよ!
健気な、この健気な靖幸ちゃんとこれからもデートしておくれよベイベー!デートしてよね!」という決意表明に聞こえなくもない。
向こう見ずでいじらしい作者に重なるイメージだ。
私の中では《降臨》といえば、聖母・マリアのイメージ。聖なる存在。
この歌の中では、激しく求め合った人物の降臨を願っている。
なんだろう? 無理めで曖昧な関係? あるいは、なかなかつかまらない 対戦相手に
今すぐon line 上に現れて欲しくて待ちわびている様子なのか。
それとも、特に約束はしていない状態で、いつものBarに相手が現れるのを期待して念じている様子なのか、テレパシー。
「瞬間で」とあるので、なんとなくテレポーテーションな、超能力?
《遠くからそっと》人知れず ひっそりと 願うことかな。
映画「みんな!エスパーだよ!」に登場する、全裸で移動のバスケ部のあの先輩的な。
そして、ヒロインを聖なるものと恋慕い、あがめていたヨシロウにもイメージが被る。
これはもちろん勝手な想像だけど
冒頭の「激しい夜交わした」はつまり妄想で、だから後ろめたさを覚えたのではないか。なんちゃって。
それとも、気持ちを割り切った関係の筈なのに、後ろめたくなってきた?
いろんなシーンが思い浮かびます。
私は正解を求めている訳ではなくて、かと言って作者の意図を知りたくない訳でもないんですが、
岡村靖幸の場合でいうと、歌詞のヒアリングで空耳を楽しんだりしているので
それで充分楽しませてもらってます。
もしも答え合わせが出来るとしたら、、、
でもそれは、作品を生み出してくれた作者に委ねます。
色んな解釈を考えるのが楽しいので、ここに書いてます。
逆にいうと、歌詞でこれだけ、まだ書ききれない程に、聴く人の数だけ
いろんなシーンを内包している、岡村靖幸から生まれる歌詞は素晴らしいです。
「土・天・海・冥」っていうと「5!!モンキー(6thアルバム”Me-imi”収録曲)」にも通じるWord。
最近公開された、公式スマホFCのMVを観たのでそう思いました。
底知れぬ愛の沼の暗闇で、一縷の望みが唯一の光 to 真心。
闇が深いほど輝く夢。サウンド面でもその明暗が胸をつく一曲。
歌詞の言葉遣い wordの配置がなんとも言えない。
どうしたらこんな言葉が生まれてくるのだろうか。
後半の転調。この小節だけロマンチックである。さながら白昼夢。儚く甘い夢。
あたりで聴こえるbelleの音
アウトロ。ギターと大蛇みたいに絡みつくベースが耳福。
Ⓜ️②「新時代思想」
Ⓜ️③「ラブメッセージ」オルガンがいい感じ
Ⓜ️④「揺れるお年頃」聖俗
Ⓜ️⑤「愛はおしゃれじゃない」
私の大好きな”愛おしゃ”。レッツゴー!!!こいちゃんがまた素晴らしい。
Ⓜ️⑥「ヘアー」
ぐっと腰にくる感じ。荒々しい
カップリングの「ラブメッセージ」では健気で可愛らしいエスパーチックな歌い方になっていた反動なのか?、
荒々しく歌い上げサウンドも岡村節全開な密度の濃い一曲。
Ⓜ️⑦「ビバナミダ」
Ⓜ️⑧「彼氏になって優しくなって」
Ⓜ️⑨「ぶーしゃかLOOP」
ずっとⓂ️①ばかり聴いています。じっくり何度も聴きたくて、でも耳は二つしかないので、まだ他の曲はあまり聴いていません。長い間待っていたのでゆっくり楽しみたい気持ちがあります。
なので、全体についての感想がまだ書けません。今後マイペースで追記・編集予定です。
待ちに待った新作オリジナルアルバムで、こんなにすごい新曲を1曲目に聴かせる岡村ちゃん。まだ当分、リピートは続くよどこまでも。
アルバム入手まで諸事情あり、スムーズに手元に届かず「幸福」を手にするまで時間がかかり泣きましたが
このアルバムを聴いたら別の意味で泣けました。
岡村靖幸さん、幸福なアルバムを有難うございます。
岡村ちゃんおめでとう✧*。٩(ˊᗜˋ*)و✧*。
岡村靖幸の11年5カ月ぶり新作アルバム『幸福』がオリコン週間3位獲得、TOP3入りは25年10カ月ぶり - music.jpニュース https://t.co/ez0JeGngfo
— ㊗️🐯TM △巡航中✨🛸🌈🎼手を洗い2㍍距離を置く✨諭吉FANKS💖🎹🎙🎸🌈✨ (@takaran55) 2016年2月2日
*ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭* ੈ✩‧₊˚岡村ちゃんだいだいだいだいだいだいだいだいきらい〜♪
アルバム収録曲の感想を以下の日記に追記しました。