「Automatic」by 岡村靖幸

 

『宇多田ヒカルのうた 13組の音楽家による13の解釈について』の感想 - takaran's diary

 

元記事に追記するつもりでしたが、毎度のことながら長文になった為、

改めてこちらにアップしました。

 

〜追記3〜 

普段、音楽や映画、絵画、本等、エンタテイメントに接する時には

難しいことは考えずに面白いか面白くないか、好きか嫌いかでジャッジして、せめて俺・ワンダーランド内では、楽しい平和な暮らしを保てるようにしています。ようは”感覚”で選んでいるんですよね。

上記の点で選り分けられないものに関しては、それきり無関心になって忘れ去るか、破棄します。(暴君)

作品が全てを語っているはずなので、有無を言わさず作品で魅せて欲しいし、でも簡単には陥落しないつもりでいます。

今までは、基本的に作品を鑑賞してそこから受け取れることが、私にとっては最重要項目であって、作品についての解説にはあまり興味はありませんでした。好きになってこそ、興味をもってこそ、その奥をもっと深く知りたくなるというか..。

強烈なインパクトを受けつつ、ジャッジし難い場合は、そのものが生み出された背景を辿らずにいられなくて、それでも分からない場合は、苦し紛れでもご都合主義でも自分が納得出来る解釈がみつけられるまで追求し続けます。(絶対王政

なんでこんなに判定しづらいインパクトを受けたのか、分からないのが悔しいんです!

好きになるまで引き出しには入れずに、というか、入れられずに、如何ともしがたく、LOVEかLIKEかNEEDか分かるまで棚の上に置いておく。分類出来るまでスッキリしない。

この楽曲と時期は前後しますが、TMの最新アルバムの中にも抗わずにはいられなくなる”聞けない曲”があり、それに関しては解説というか、その楽曲自体以外の要素によってやっと聴けるようになれたことがありました。

端的に言うと、東京国際フォーラムの最前列でその曲を演奏する3人の姿を、まさに目の前で体験して、歌の歌詞に、今まで見つけられなかった解釈を見つけられた、ということです。

この日記をいつも読んでくださってる方は、既にご存知かと思いますが、FANKSなので、TMの曲なのに聞けない曲があるなんて、私にとってはとても大きな出来事でした。

 

岡村靖幸やTMが生み出す音楽は特別なので、出来ることなら楽曲制作の裏話など全部知りたいです。同時に、ただ純粋に作品を味わいたい気持ちもあります。

現代の溢れる情報社会の中で、なんの前知識も必要とせず、真っ新な状態で音楽を楽しむことは素敵で貴重な行為だと思います。(私は1ミリでも早く聴きたい時と、能動的に情報から離れてお楽しみに取っておく時と、両方あります。)

新曲が出る度に、初対面でもってかれて、一目惚れするような感覚を幸せに思います。

もしもThis is my life tourで聞くことが出来たら、また違う感じ方ができるのかもしれないです。

 

特設サイトのコメントを読んで、余裕綽々で制作された作品だと思っていたんですが、

でもそうではなく、実際は心を砕いて苦心して制作されたらしい。

制作の手法、説明ではなく、もっと心の動きと等を知りたかったのだけれど、それを表すのが言葉ではなく、音楽なんだなと、改めて思いました。言葉に変換できないものを表せるのが音楽。

個人的には、曲調は全く別ではあるけれど、成長した「だいすき」を思わせる、幸福へのベクトルを感じていました。歌唱については「ちぎれた夜」に次ぐ衝撃度だった。

(「ちぎれた夜」は、どうかすると泣きそうになるほどの優しい歌声で、癒し効果あり。)

「Automatic」はテンポの速い曲ではない為、肉体的な熱さを感じさせず、クールで低温なグルーヴである、と私は思う。(五線譜の下の方で鳴る音により、声高にならない地熱はある。)それでいて、歌詞は高熱でお熱な恋する幸せが表れている。両手を伸ばして愛おしく包み込むような想いを感じられる。そこにあのHikkiの揺らめくようなヴォーカルが吹き込まれ溶け込む。歌詞の熱さに対するサウンドの低温さ、その差異が恋愛における気持ちの矛盾やパラドックスを的確に表現している。焦れったい甘美な気持ち、幸せな気持ちでまどろむようなグルーヴ。

 

私の想像力の欠如と歪な反射板により、なんだか心無い痛烈なことを書いてしまった気がする。岡村ちゃんごめんなさい。口うるさくうっとおしいファンでごめんよぅ(´-`)

すぐに受け入れることができなくても、時機がくればお気に入りの一曲になる可能性について考えた。音楽に限らず、何かに真剣に向かい合うと、それにより自身の予想外の内面が浮かび上がり引き出され、深層の意識と対峙することになる。

カバーする曲を選定する基準はどこにあるんだろうか?

歌っても違和感のない歌詞? 曲の進行・構成の興味深さだろうか? 両方?

 

今回の作品は、岡村靖幸自身のソロワークではありませんでしたが、今後、

岡村靖幸のソロワークとしてこうゆう曲を発表するのだろうか。期待。

また幸福な歌を聴かせてほしいと思う。

岡村靖幸が歌う「Automatic」は、初めて聞いた時からどのプレイリストにも入れずに聴いてきましたが、

そろそろ

YASUYUKI OKAMURAのプレイリストに入れてもいいかなと思っています。まる。

 


岡村靖幸 - Automatic (『宇多田ヒカルのうた』より) - YouTube

f:id:takaran5:20150315165056j:plain

 

Σ Σ Σ いっつ おーろまぁりぃぃ〜くッ!!!!

f:id:takaran5:20150811212531j:plain