岡村靖幸 【祝】デビュー28周年 『Out of Blue』についての感想

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岡村靖幸は1986年12月1日シングル『Out of Blue』でデビューした。

今日はデビュー記念日です。

 

\ ㊗️✨岡村ちゃんデビュー28周年おめでとうございます!!✨ /

 

ということで、改めてデビューシングル『Out of Blue』について感想を書きたいと思います。

岡村靖幸は19歳で作曲家として、渡辺美里、吉川晃司、鈴木雅之らに楽曲を提供している。

アーティスト・岡村靖幸としてのデビューシングル『Out of Blue』。

発売当時、岡村靖幸は21歳。詳細はWikiをご覧下さい。

 

シングルA面『Out of Blue』(作詩・作曲/岡村靖幸 編曲/岡村靖幸西平彰

 

見えない何かをじっと見据え、カウントするように音が聴こえてきて、靄を切り裂くようなギター音で一変する。

岡村ちゃん楽曲といえばベースに特徴がありますが、この曲ではベースは前面には跳ねて出てはこない。けれど要所でしっかり主張し曲を支えている感じ。

奥で聴こえる千切れてしまいそうな悲しみの音階が高音へ広がっていく。

歌詞は、痛みを抱えている2人が登場する。「君」を離れた場所から見つめ心配する「ぼく」がいて、そんなぼくを通り過ぎ笑う「世間」の存在。

「口笛を吹く」とは「君」への合図と、負けん気の意味があるように思われる。そこには自ら音を奏で、歌う、音楽を作るという岡村靖幸の音楽に対する意識も表れているのではないでしょうか。「ぼく」の口笛が「君」に聴こえるように 届くように。

サビのバックコーラスではこの曲全体を包む心のきしみを感じさせる。

激しく鳴り続ける楽器の音とは別の次元で悲しみを表している。

03:22辺りから03:36での旋回するように聴こえる音が「眠れない朝」から「同じ夜」「朝もや」の、朝→夜→朝…夜 という、痛みを中心とした一日という同じ輪をぐるぐると廻っている様子に重なる気がします。歌詞のひとつひとつが光ってる。言葉の選び方。

歌唱では現在のような絡みつく豊潤な粘り気が少ないものの、真っ直ぐで尖ったセクシーさがある。シャウトなどで(フォーッ!)その後の岡村ちゃんらしさの芽が見える。

悲しみの音階を大きく響かせながら高音が跡を残しながら、ヴォーカルの叫びと共にフェイドアウト

痛みの種類は違うかもしれないけれど「君」を救いたい気持が表現されているヒリヒリする優しさあるの曲。

「君」と「ぼく」を置き換えてみると、分かる気持ちがあるのかもしれない。

(...こうゆうのは邪道かも。)

 

タイトルの意味について考える。

Out of the blue)で(the)がつくと突然に、予期せず、(a bolt out of the blue sky)だと青空からひとすじの雷がというような意味らしいんだけど、

この曲を聴くと、(Blue=憂鬱=悲しみ、pain等)でそこから(Out of)する、外へ出る、抜け出す、という意味なのではないかと思います。

痛みからの解放がテーマなのかな。

だからヒリヒリするのかもしれない。

”悲しみの周波数”という言葉を聞いたことがありますが、そういった痛みが分かる者同士だから気づくことってありますね。

こんなに素晴らしい名曲をデビュー曲で発表する新人が現れた!と、ソロアーティスト・岡村靖幸がひとすじの雷鳴となって音楽業界に轟いたという意味にもとれるのではないでしょうか。

当時はレコードだったんですね。歴史を感じます。機会があればレコード音で聴いてみたいです。

 

☆ジャケット

おしゃれで陰のある青年。文字も本人写真も鋭く切り込む感じがある。この頃からアクセサリーはしている。「岡村靖幸」縦書き。文字だけでもうかっこいい。

      岡

      村

      靖

      幸

 

 

 まとめ

今回『Out of Blue』について改めて聴いて、最新シングル『彼氏になって優しくなって』と共通する点があるなと思いました。

それは新曲タイトルにもある、「優しさ」。

曲調は最新型の岡村靖幸ですが、歌詞に優しさが溢れています。

「もし君が泣いてたなら I give you my love」

「悲しくなって 泣き出すような 気持ちにそっと 近いんならね 

切なく 切なく みじめだって 上手に生きようぜ ただし 絶対常識の 範囲以内でね」

彼氏になって優しくなって しなやかなキッスしたい」

年月を重ねた分、アドバイス的な要素もあるように感じられる。

色彩的には『Out of Blue 』はそのままBlue、青をイメージします。

新曲の方はマンダリンのオレンジ色やMVの赤JK、トレカのpinkにyellow White、CDジャケのblackが浮かびます。カラフル。

そういえばMVで、青色の蝶ネクタイしてたような。水も滴ってた。

そしてイントロ。曲調は全く別ものですが、2曲とも微かに始まる点。

大事なことが起きる前の、エネルギーを秘めた静けさから始まっているところ。

 

新曲は岡村ちゃんの第2のデビュー曲なのかなぁと、この文章を書きながら、なんとなく思いました。

岡村ちゃんはデビュー曲からずっと、28年前からずっと優しかったと確信しました。

(あ、いや、知ってたけどね!)

違う点は、セクシーさが増量しているところかなと。

『Out of Blue』「抱きしめる(たい)(られない)」ことについて歌っているけど

『彼氏になって優しくなって』では「ねぇ 触って そう 触って」とある。

28年の歴史を感じます(そこかよ)

 〜追記〜

MVではセクシーさ満点。少しカニ腹入っていて精悍で若さ溢れる感じ。

 


岡村靖之 Out of blue - YouTube


岡村靖幸 Peach 1989 out of blue - YouTube

岡村靖幸さん、素晴らしい音楽をありがとうございます。 

今までもこれからもずっと岡村ちゃんがだいすき〜(ハート)

29年目へ Let's Go さ ベイベー!